2021/01/12

新しい生活様式の手荒れにサヨナラ:アレッポ石鹸

■新しい生活様式は手が荒れる

 新しい生活様式の実践が始まって起床後と帰宅後に入念に手を洗うようになり、かつ、水仕事もするようになったある日、買い物の際スーパーの入り口のアルコール殺菌に手が沁みることに気づく。

 手が荒れて、軽くあかぎれのようになっていた。手荒れの原因は、どうやら合成界面活性剤。洗い物の際の中性洗剤にも含まれいるので、朝晩の洗い物も含めると手が荒れて当然だ。

悲しいことに、「天然由来」や「植物系」と表現している食器洗剤でも、ほぼすべてが手荒れしやすい合成界面活性剤といっても過言ではありません。」などと言う記述も見つけた。

  そこで、たどり着いたのが、合成界面活性剤を一切含まず、油脂からつくられている石鹸の使用だ。

 何しろ、合成界面活性剤はどうしても手に残り、肌のバリア機能を保つ常在菌を傷め付けるばかりか、角質層を壊していってしまう」という。つまり手荒れ。

 

■おすすめはアレッポ石鹸 

 アレッポとは、ダマスカスと並ぶシリアの大都市(ウィキペディアにはシリア最大の都市との記述あり)の名称。少なくとも、4000年近い歴史を持つ。そのアレッポでオリーブオイルと月桂樹オイルとソーダ分を原料につくられ続けているのが、アレッポ石鹸。(ちなみに筆者は、シリアに在住のころから、30年近くにわたって愛用している。)

 アレッポ石鹸を取り扱っている業者は、複数あり、製品自体がの確保が難しい中ご苦労も多いと思われる。

 そのアレッポ石鹸の生産が、トルコのガジアンテップで再開しているらしく、アマゾンで容易に入手することができる。しかも、驚くほどのリーゾナブルな価格である。アレッポ石鹸製造者(バラカート社、社長:ナーディル・バラカート氏)および輸入販売業者(Cross Road Trading)の心意気が伝わってくるようだ。

 実際に届けられた石鹸には、アラビヤ語で「月桂樹石鹸」の文字が刻印されている。

 原材料の記載は「石鹸成分」(オリーブオイル)のみだが、開封時に漂った高貴な香りは、月桂樹のもの。アレッポ商人の研究で懇意にしていた石鹸頭領の工房の匂いだ。石鹸の刻印には、「特級(ムムターズ)」ともあった。

 

左は、シリア、アフリーン地区のオリーブ畑(99年9月3日著者撮影)ガジアンテップのあるトルコとの国境が、写真の奥の方に引かれている。

 

 

 

 

 

■普段使いに最適!ローレル10%のアレッポ石鹸 

  HPで確認すると、この商品は、「アレッポのソープ」(ノーマルタイプ)に当たり、10%のローレル、90%のオリーブオイルとなっていた。 

 もちろん、合成界面活性剤とは無縁。保存料、着色料、防腐剤、香料も無添加だ。

 アレッポ石鹸の使用感は、きめ細かい泡立ちと、さっぱりとした泡切れに特長がある。併用することになった手持ちのアレッポ石鹸(数年前にヨルダンで入手した)とも一切遜色なし。新しい分だけ、泡立ちも香りもよい。オリーブオイルの保湿効果が手伝うので、数日の連続使用で、手の甲が水をはじくのを確認できた。

 おかげで手荒れからはすっかり解放された。

 確かに「ムムターズ(たいへん良い)」。表記に偽りなしだ!

 アルハムドゥリッラー(すべての称讃はアッラーにある)

 ぜひ一度お試しを!

(購入商品は、アマゾンで「アレッポのソープ6個セット」。税込み1880円(313円/個)クロスロードのウェブサイトからも直接注文できる

 洗い物についても、台所石鹸を用いるようにしたところ、これもすこぶる具合がよい。石鹸なのでそれ自体泡切れはよいので、時間をおかずにすすぐことがポイントになる。

 ガジアンテップは、トルコ南東部の大都市。都市の中央に城砦を擁し、その周りに旧市街が広がる姿は、アレッポを彷彿とさせてくれる。平時であれば、アレッポからバスで3時間ほど北上すれば着く。私の友人たちも含め内戦を逃れて避難・生活しているアレッポの人々も多い。

 

■早速、クロスロードのガザ―ル社長から直接お電話をいただきました!

 クロスロードトレーディングでは、長年石鹸産業にかかわってきた経験を活かし、直接ガジアンテップのアレッポ石鹸業者に製造を依頼しているが、単なる出来合いの製品の輸入ではない。ガザ―ル社長は、使用するオリーブオイルの細かい品質チェックなど、伝統的な製造方法では見過ごされがちな部分にも積極的に口を出して、いわばオリジナルのアレッポ石鹸を作っている。素材と伝統を生かしつつもそれに甘えず、理想の石鹸を追及しているのだ。

 ローレルの香りが強くないのも、まじめに良質の石鹸を追い求めた結果である。クロスロードの石鹸づくりの工程では、釜炊きの早い段階からローレルオイルも一緒に入れるのだという。香りはその段階から飛び始めてしまうので弱くなるけれど、石鹸成分の中に組み込まれる。香りづけに最後の段階で入れると、石鹸が酸性に傾いてしまって、香りこそすれ汚れは落ちにくくなってしまうのだ。しかも、ローレルオイルは高価なため人工香料を使う業者が少なくないことは、筆者も石鹸づくりの調査で聞いたことがある。

 シャーム人(ダマスカス出身の人)として、シリア人として、そしてムスリムとして、日本で石鹸を買ってくれる皆さんにできるだけよい品物を届け、自分たちの会社が日本との間のクロスロードになれればという社長の強い思いに触れ、誠実で信頼のおける商人は、(最後の審判に日に)預言者たち、(共同体に対して)誠心誠意を尽くした者たち、殉教者たちとともにある』(アッ=ティルミディーのスナン、売買の書)という聖預言者ムハンマドの言葉を思い出した。

 アルハムドゥリッラー。

 

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